wpmaster/ 2月 10, 2019/ 障がい者就業支援
日本は、障害者の正社員雇用についてはあらゆる面で未熟なのが現状です。仕事そのものはあるものの、障害を持っていない人と同じように正社員として就職をしたりキャリアを生かした転職をしたりできるような環境整備はまだまだ追いついていません。しかし、徐々にではありますが、日本でも障害者雇用を積極的に促進させる流れは進んでいます。
ここでは、身体障害者で正社員として働きたいと考えている方に向けて、正社員への就職・転職の方法やポイントについて見ていきます。
そもそも身体障害者でも正社員になれる?
身体障害者とは、病気や事故などのケガ、または先天的に、身体機能に何らかの障害が生じている人のことです。障害の範囲は、肢体不自由、視覚障害、聴覚・言語障害、内部障害の5つが主なものです。
さて、結論から言うと、身体障害者であっても正社員になることは可能です。実際に、これまで多くの企業で身体障害者が雇用されてきました。それは、新卒やアルバイトからの就職、異業種からの転職といったケースでも同様です。
特に、障害者雇用促進法によって障害者の雇用が企業に義務付けられたころからは、就労に意欲的な障害者もますます増えているのが実情です。この法律は、雇用する労働者の2.0%に相当する障害者を雇用することを義務付けているものです。障害者を多く雇用する企業ほど助成金などの対象となるので企業にとってもメリットがある法律となっています。
では、はじめに『身体障害者でも正社員なれる』と言いまいたが、次にその方法について3つのポイントを見ていきます。
身体障害者でも正社員に就職・転職する 3つのポイント
○就労継続支援事業を活用する
一般企業で働くことが困難な障害者は、まずは就労継続支援事業に入ることが方法の1つです。就労継続支援事業にはB型とA型があります。それぞれの事業所の概要は以下です。
【就労継続支援事業B型】
通常の事業所に雇用されることが困難であって,雇用契約に基づく就労が困難である者に対して行う就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供その他の就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練その他の必要な支援事業のこと。
【就労継続支援事業A型】
通常の事業所に雇用されることが困難であって,雇用契約に基づく就労が可能である者に対して行う雇用契約の締結等による就労の機会の提供および生産活動の機会の提供その他の就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練その他の必要な支援事業のこと。
(参考:『就労継続支援どっとこむ』www.s-agata.com/category10/)
これらの事業所は、就労センターや障害者職業センター、ハローワークといった機関と連携しながら、就職や転職の支援をしてくれます。
○身体障害者向けの求人サイトを活用する
求人を探すには、一般的な求人サイトよりも身体障害者に合ったサイトを活用することが重要です。肢体不自由、聴覚・言語障害など、障害の種類によって最適な求人を絞り込んだり、障害者の就職・転職に詳しいアドバイザーに相談できたり、といったメリットがあります。複数のサイトを併用することで、より自分に合った求人が見つかりやすくなるはずです。
○就職・転職の成功事例を参考にする
ネット上には、身体障害者が実際に正社員への就職・転職を成功させた体験談や雇用事例などが掲載された、Webサイトがいくつか存在します。就職・転職が実現するまでの流れが時系列的に載っているサイトもあるので、大いに参考になるはずです。また「悩んでいるのは自分だけじゃないのか」と就職・転職へのモチベーションを高めるきっかけにもなるでしょう。
企業に直接問い合わせてみるのも有効!
気になった企業があれば、身体障害者の正社員雇用を募集しているかをとにかく問い合わせてみることも1つの方法です。
求人情報だけでなくホームページや関連するWebサイトなども閲覧してみましょう。世間に知られていないだけで、実は、身体障害者の雇用や身体障害者が働きやすい職場の環境づくりを積極的に実施している企業だった、という可能性もあります。
ココロビではあなたに合った求人をご用意しますのでお気軽にご相談ください!